【S11 最終53位 レート2127】催眠ガチラッシャカイリュー
どうもプレ塩です。
S11にて最終53位を取ることができた構築の紹介をしようと思います。
サブは最後負けちゃいましたが、2ロム2100を達成できた自信ある構築なので是非読んでいただけると嬉しいです。
↓使用構築(レンタルは11月中は公開しておきます)
【構築経緯】
シーズン序盤から欠伸を採用した赫月ガチグマが強いと考えてこのポケモンを軸にした構築を考えてきた。その結果、初手テラスタル無しで対応範囲が広いポケモン+赫月ガチグマ+積みアタッカーの形の勝率が良かったので、この形を煮詰めることにした。
まず、初手テラスタル無しで対応範囲が広いポケモンを考える上では、多くの構築に採用されていてかつ初手に出てきやすい両ウーラオス、カイリュー、ハバタクカミ、パオジアンあたりに対面有利orテラスタルを切らせて裏のポケモンを動かしやすくすることが大事であった。この条件を満たすポケモンを色々考えて試した結果、最終的には対応範囲がかなり広かったADベースのオボンヘイラッシャを採用した。そして、初手のアドバンテージを活かして2番手の赫月ガチグマで盤面を整えてから全抜きを狙いに行ける積みアタッカーとして最速竜舞スケショカイリューを採用し、構築の軸が完成した。
次に、軸のポケモンでは受け寄りの構築を崩しきれないと考えたので、圧倒的な破壊性能を持つ電気テラスの珠剣舞パオジアンを採用。残り2枠には、対面的な選出に組み込んで強く、環境にも刺さっていると感じた襷キノガッサと、ヘイラッシャ、キノガッサが誘うサーフゴーに選出画面から圧をかけられて、スイーパーとしても優秀なスカーフイーユイを採用して構築が完成した。
【コンセプト】
・対応範囲を広げる。
・上振れ要素を多く取り入れる(眠り、怯みなど)。
【個体解説】
①赫月ガチグマ@食べ残し
特性:心眼
テラスタイプ:毒
控えめ 209(164)-×-149(68)-176(36)-115(236)-73(4)
技構成:ブラッドムーン、大地の力、欠伸、守る
※調整意図
H→16n+1
HB→A189パオジアンの氷柱落としを確定耐え、A200水ウーラオスの水流連打を最高乱数切り耐え
HD→C187ハバタクカミの+1テラスムーンフォースを確定耐え。
C→11n
S→無振り赫月ガチグマ意識
ガチすぎる熊。
クッションとして相手の展開を阻止しつつ、欠伸で対面操作して高火力技で相手に負荷をかける。竜舞カイリューやエナジーハバタクカミに後投げして欠伸で流せるのが強い。
テラスタイプはノーマル、水、フェアリー、毒の4種類を試したが、最終的には格闘、フェアリー、草に耐性をつけてウーラオスやハバタクカミ、オーガポンに強く出れたり、構築単位できつい毒菱を対策できたりする毒テラスでの採用とした。ウーラオス対面で格闘技を打たれることが多かったので半減で受けられるのがかなり偉かった。
技構成は基本的にはこの4つが使いやすいと思う。守るがあることによって体力管理しやすかったり、無理矢理寝かせる動きを取りやすかったりする。浮いてるポケモンに対してブラッドムーンしか打点が無いため、連打できないせいでキツい展開になることもあったが、結局はブラッドムーンの高火力が強い場面の方が多かった。
環境に対面的な構築が多かったことと、そもそもこのポケモンに対する引き先を用意するのが難しいことから、無理矢理1体寝かせてでも解決してこようとする相手が多かったので、積みアタッカーと合わせて選出するのがかなり強かった。
②ヘイラッシャ@オボンの実
特性:天然
テラスタイプ:鋼
意地っ張り 228(20)-165(236)-147(44)-×-106(204)-56(4)
技構成:ウェーブタックル、ヘビーボンバー、雪雪崩、思念の頭突き
※調整意図
H→4n
HB→A200ウーラオスのインファイト×2を99.7%で耐える
HD→C198ハバタクカミの+1テラスムーンフォースを確定耐え
A→11n(無振り水ウーラオスを思念の頭突き×2で約90%で落とせる)
S→無振りの同族意識
古の型をレギュE環境に降臨させた。
対面的な構築を扱う際には、環境に多いスタンダードな構築に対して初手出し安定しやすい(=選出択になりにくい)ポケモンを軸にしたいのと、赫月ガチグマ、カイリューにテラスタルを切りたいことまで考えて、テラスタル無しでも対応範囲が広いポケモンを求めていた。過去シーズンの記事を漁りながら色々なポケモンを試行錯誤したが、最終的にはこのヘイラッシャに行き着いた。
以下、初手の対面を想定した動きを記載。
・vs水ウーラオス
相手が耐久無振りなら思念の頭突き×2でよほど運が悪くなければ対面勝てる。構築にキノガッサがいるので水ウーラオスが初手からあまり出てこないと想定していたが、キノガッサを蜻蛉返りで誤魔化すためにスカーフ型や鉢巻型を結構投げられたので、少し想定が甘かったと反省。
・vs悪ウーラオス
ウェーブタックル×2で対面勝てる。
・vsカイリュー
初手に出てくるのは基本的に両刀型、スケショ型、飛行テラバ型で羽休めが無いので、雪雪崩×2or雪雪崩+ウェーブタックルで対面勝てる。終盤の環境では初手カイリューが流行っていたのでかなり刺さっていた。
・vsハバタクカミ
HB特化以外は基本ヘビーボンバーでワンパンできる。赫月ガチグマ入りということもあり、初手からHB電磁波型を投げてくることがあまり無かった。
・vsパオジアン
襷ならウェーブタックル×2で対面勝てる。電気テラスや悪テラスの鉢巻あたりには対面勝てないがその場合はウェーブタックル+神速で縛れるので最悪大丈夫。
テラスタイプは優秀な耐性で無理矢理相手の攻撃を耐えて切り返せる選択肢を持てる鋼で採用。
ヘイラッシャを構築に入れてから面倒であったスケショカイリューミラーが起きにくくなった(ヘイラッシャを見たら羽休めの無い竜舞カイリューは投げにくい)ので、軸にピッタリとハマっていたと思う。
また、メジャーな型から少しズラした型ということもあり、想定外の技や火力で相手を崩したり、挑発や身代わりを打たれるターンで確実にアドを取ったりと、「こちら視点だけ安定行動で強い動き」ができたので、上位帯で勝つためにはこのようなポケモンを構築に入れることも重要だと感じた。
特性:マルチスケイル
テラスタイプ:鋼
陽気 167(4)-186(252)-115-×-120-145(252)
技構成:スケイルショット、アイアンヘッド、神速、竜の舞
9世代の王。
流行りまくっていたのでメタ対象ではあったと思うが結局スケショ型が強すぎた。テラスタル無しでも積みアタッカーとしての性能が高いので、赫月ガチグマや他のポケモンにテラスタルを切る展開になってもある程度強く動かせたし、ステルスロックを撒かなくても襷ポケモンで止まりにくいのが強かった。
最速で使うことによって竜の舞orスケイルショット1回で最速ドラパルトも抜けるので一気に勝負を決めに行きやすい。その分火力が少し物足りないと感じる場面はあるが。
テラスタイプは元タイプとの相性・耐性が優秀な鋼で採用。ムーンフォースで拘った眼鏡ハバタクカミ対面など、無理矢理竜の舞を積みに行ける場面を増やせるのと、神速やブラッドムーンなどを半減で受けられるのが強い。
技構成は非常に悩んだが、耐久を振ったハバタクカミを倒しやすいアイアンヘッドと、削れたポケモンを縛りやすく取りこぼしを許さない神速は個人的に必須レベルで強かった。もちろん、地震を切ることによって相手の鋼タイプに対する打点が無いというデメリットはあるのでそこは難しいところではある。今回の構築では、上述の通りスケショカイリューミラーが起きにくかった(=鋼テラスカイリューとミラーになることがほぼなかった)のと、赫月ガチグマ、イーユイが鋼タイプに強めだったため、地震を採用しなくても大丈夫だと判断した。
また、赫月ガチグマで相手を眠らせた後に寝ているポケモンに後投げして、最速起きされなかったらアド、最速起きされてもマルチスケイルのおかげでダメージを抑えられる、といった感じで竜の舞を積みに行けるのが強かった。もちろん、最速起きされたらきつい展開もあったが、そもそも最速起きの確率が1/3なのと、「上振れ要素を多く取り入れる」というのが構築のコンセプトでもあったため、積極的に有利確率を押し付けて最速起きを切った立ち回りをしていた。
④パオジアン@命の珠
特性:災いの剣
テラスタイプ:電気
意地っ張り 155-189(252)-101(4)-×-85-187(252)
技構成:氷柱落とし、テラバースト、不意打ち、剣の舞
※調整意図
破壊性能を極限まで高めるためにASぶっぱ。
カイリューの神速の乱数意識で余りB振り。
破壊神。
軸のポケモンが崩しきれない受け寄りな構築を破壊するために採用。ドヒドイデ、アーマーガア、ママンボウ、ハッサムなどパオジアンに対するクッションになりうるポケモンが入ってる構築に対してかなり強かった。
破壊性能に長けている分、珠ダメージですぐに色々な技の圏内に入りやすい、パオジアンミラーに弱いなどの弱点が多めではあるので、スタンダードな構築相手にはなるべく選出せず、確実に役割を遂行できそうな相手にのみ選出するよう心がけていた。
最終日はチオンドヒドやドヒドイデ入りがなんか多かったが、このポケモンがいたおかげで5分以上で戦えたし、受け寄りな構築をたくさん破壊できたので圧倒的MVPだった。
⑤キノガッサ@気合の襷
特性:テクニシャン
テラスタイプ:ゴースト
意地っ張り 135-200(252)-101(4)-×-80-122(252)
技構成:タネマシンガン、マッハパンチ、岩石封じ、きのこの胞子
個人的勝ち馬ポケモン。
赫月ガチグマに対面かなり有利で、その他サーフゴー以外の環境TOPポケモンに対して対面から何かしら仕事できるのが強い。
テラスタルはあまり切ることがないが、テラスタイプはHPが1でも残っていればカイリューの神速を無効化して切り替えせるゴーストで採用。
技構成は現環境ならこの4つで完結していると思う。炎オーガポンへの打点となる岩石封じは必須。やはりきのこの胞子は自分より遅い対策ポケモンにマウントを取れるのと、眠りターンの上振れを狙いに行けるのが強い。
このポケモンは選出画面における圧力が凄まじいので、構築にいるだけで相手の選出を誘導しやすいのが強い。特に、このポケモンを採用してから赫月ガチグマの被選出率がかなり下がった(トリル以外は滅多に出されなかった)ので、こちらの赫月ガチグマを動かしやすくなったのが非常に大きかった。
最終日は最速起きされまくったし、タネマシンガン2発しか当てないことが多くて問題児だったが、最後の最後に自覚を見せたのでよし。
⑥イーユイ@拘りスカーフ
特性:災いの珠
テラスタイプ:ゴースト
控えめ 145(116)-×-101(4)-190(140)-141(4)-151(244)
技構成:オーバーヒート、悪の波動、火炎放射、サイコキネシス
※調整意図
HD→C187ハバタクカミの+1パワージェムを確定耐え
S→準速ウーラオス+2(ミラー意識)
ユイちゃん。
構築にヘイラッシャ、キノガッサがいる以上、サーフゴーに見た目強くしたいのと、高速アタッカーが欲しかったので採用。
テラスタイプは神速や格闘技を透かせるゴースト。技構成はオーバーヒート、悪の波動、火炎放射は確定で、@1には水ウーラオスや毒タイプに対する打点となるサイコキネシスを採用。
やはりキノガッサとの相性が抜群だったし、この環境でもスイープ採用は顕在で無難に強かった。
見た目が好みすぎるので色違いを早く使わせて欲しい。
【選出と立ち回り】
①ヘイラッシャ+赫月ガチグマ+カイリュー
→本構築の軸。ヘイラッシャで数的有利を取ってから赫月ガチグマの欠伸で盤面を整えて、最後カイリューで倒し切るのが理想展開。
②パオジアン@2
→受け寄りな構築やドヒドイデ、アーマーガア、ハッサム、ママンボウあたりが入ってる構築にはパオジアンを軸とした選出を考える。vs受けループはパオジアン+キノガッサ+赫月ガチグマと選出して、パオジアンで相手を疲弊させてからキノガッサを通す動きを取ることが多かった。vsチオンドヒドはパオジアン+キノガッサ+イーユイと選出して、パオジアンかイーユイでチオンジェンにテラスタルを切らせて疲弊させた後にキノガッサの一貫を作るのが理想。
もちろん、この2パターンに限らず相手の構築によって柔軟に選出を考えます。最終日はパオジアンを選出することが想定以上に多かったです。
【きついポケモン・並び】
・チオンジェン入り
→対策が薄めだったということもあり、かなり無理した立ち回りを強いられる(引き1点読みで目の前見えてない行動をしなければならない、など)。仕上がってるプレイヤーのチオンジェンサイクルには綺麗に完封された。
・イダイトウ
→前期より数を減らしていたので少し舐め気味。格差マッチに限って当たるので本当にしんどかった。一応キノガッサの襷を最後まで残せれば互角に戦えるが、初手でステロ撒かれた時点でかなりきつい。
・トリル赫月ガチグマ
→やること分かっててもパワーが高すぎて本当にきつかった。最終日に1回も当たらなくて助かった。
【後書き】
まずは、自身の最高順位(87位)を更新できて良かったです。1日の3時くらいにサブロムの最高レートを賭けた試合(勝てば2135くらい?)でスケショ外して負けてから連敗しちゃって、メインを保存して撤退という形だったので、次真剣にやるシーズンはもっと上位を取れるように頑張りたいです。
S11はシーズン通して試行錯誤しながら同じ軸を使って、中盤以降は常に2ロム2桁付近をキープしながら戦えたので少しは成長できたかなと感じています。
もし構築に関して何か質問等あれば是非XのDMの方によろしくお願いします(@premium_salt_pk)
【Special Thanks】
関わってくださった全員。感謝。